■作品について■
この作品はウェービーアワードに間に合わせて
締め切り1ヶ月前くらいから構想を始めたオリジナル作品です。
スキーとかスノーボードをモチーフとした疾走感溢れるムービーというのがテーマです。
なぜスキーかと言うのは製作メンバーがみんなスキー・ボード好きなので、 モーション作成なども
スムースに行きやすいということと、 好きなものならば興味を持ち続けたまま集中して製作できると
思って選びました。
あとスピード感を表現するのに適していたと言う理由もあります。
おおまかな内容としては、上空のすごく高いところにコースのようなものがあって、
敵と3人と味方3人で競争しながら戦う、みたいな感じです。
で主人公達は戦ってる最中なのにエアーとかトリックとかを決めてしまうカッコつけた奴ら、というイメージです。
コンセプトの1つに、高さの表現というか、高いところから下を見たときの怖さの表現、みたいなものもあります。
ライド的主観視点はどの作品においても必ず考慮しています。
完成したムービーを身内に見せたら、舞台が「ドリキャスのソニックに似ている」と指摘されたのですが(笑)
ゲームをやったこと無いので、偶然というか、まあありきたりな素材ということですね。
当初の作品のコンセプトとしては、ストーリーはまったく無しにしてメガデモみたいに
音楽と気持ち良い映像がシンクロしたものを作りたいと思ってそういう方向で考えていたのですが、
作品を作っていくうちになんとなくあらすじもわかったほうがいいかもしれないなぁ、と、
コンセプト自体が明確にならないままつくりすすめてしまったいせいで、ストーリーもわからなければ、
気持ち良い映像も少ないという中途半端な作品になってしまったのがちょっと失敗した点です。
ただライティングと質感、全体の色、とかは結構気に入っています。
BGMも、フォルクローレ風ダンス?みたいな感じが気に入っています。
思ったよりも時間が取れなかったので(下準備1週間、アニメーション2週間)
ムービーの完成度としては50%くらいです。
なのでムービーはバージョン0.5となっています(笑)。
もっといろいろな場面でいろいろなアクションをさせたかったと思っています。
せっかく敵がいるのに、敵とのからみがあんまりないとか、
キャラクターの表情をつけるとかをやりたかったです。
登場キャラの種類も企画段階ではもっとあったのですが、時間の都合で割愛してしまいました。
あとボードなどが地面に接するときの火花なり、煙なりを表現するはずだったのですが、
エフェクト作成に予想以上に手間取ってしまったので、ある1カットを除いてこのエフェクトは入っていません。
原因としては、「キャラクターの移動速度が速すぎた」ということがあります。
主人公の3人の動物キャラクターは、前作「アトミック・ナックルズ」の
オブジェクトを改良して使っています。
主に質感に対して、フレネルとガファーをふんだんに使うことによって贅沢な質感にしました。
最近自分か気に入っている使い方としては、
サーフェイスをエッジに行くにつれて明るくしていくという方向です。
反射率や、ディフューズを高くしたり、ルミナシティーにも使ったりすると、
オブジェクトにバックライトを当てているような効果になり、存在感を強調できます。
最近ライティングもバックライトを強めにするのが自分の中で流行っていまして、
今回のムービーも全編ほとんどそんなライティングになっています。
キャラクターデザイン
鹿間 大蔵
モデリング/キャラモーション
高石 健作
シーン総合/モーション/ディレクション
青山 敏之
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